ひとつだけでは多すぎる発想法

論文を書こうとしている学生にこう言うことにしている。

「テーマはひとつでは多すぎる。少なくとも2つできれば、

3つもってスタートしてほしい」

きいた方では、なぜ、ひとつでは多すぎるのかぴんと来ないらしいが、

そんなことはわかるときになればわかる。

わからぬときにいくら説明しても無駄である。

ひとつだけだと、見つめたナベのようになる。

これがうまくいかないと、あとがない。

こだわりができる。

妙に力む。頭の働きものびのびしない。

ところがもし、これがいけなくとも、代わりがあるさ、と思っていると

気が楽だ。テーマ同志を競争させる。いちばん伸びそうなものにする。

さて、どれがいいか、そんな風に考えると、テーマの方から

近づいてくる。

だから「ひとつだけでは多すぎる」のである



→これは彼女づくりでも、大学のサークルでも複数入うのも
 同じことが言える。